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あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

レンコンの穴

竹には真ん中に空洞がある、一体何のための空洞なのだろうか?
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竹は一日に1mほども伸びて成長すると言われる、樹木のようにち密な茎を作っていたのでは間に合わない、というところに理由があるようだ。
こんなことも言われている、空洞の中に二酸化炭素をため込んで冬の寒さから自らを守ろうとしているのでは、と。
確かに今はやりの温暖化ガスと言われるだけであってうなづけるが、温暖化効果は水蒸気をため込む方がより効果が高いと思うんだがね。
さてさて、レンコンにも穴がいっぱい開いている。
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お節料理に使われる、穴から未来が見通せる縁起が良い物ということだ。
レンコンは水中の泥の中に生育する蓮の根っこだ。
根っこも呼吸をするので酸素が必要だ、野菜などを育てる時に中耕といって植え付けた中間部を耕す、これも野菜の根っこに空気中の酸素を供給するためだ。
水中では耕されることも無いレンコンは生き残りのために考えた。
水上にある葉から空気を取り入れ、葉柄から根っこに通じる穴へと送り込むのである。
水中では圧力が高いので大気中からの空気が取り入れにくい、よって穴は大きくいっぱい必要になってくる。
蓮根は増血剤として優れている上に辛子には食欲増進作用がある。
加藤清正はレンコンの穴に辛子味噌を詰め表面に卵の黄身をつけて油で揚げたものを病弱であった熊本の初代藩主細川忠利に献上した。
これを輪切りにした断面が細川家の家紋、九曜紋に似ているから紋が門外不出の料理となった。
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今日はレンコンの日、来年の正月まで元気で生きてたらレンコンの穴から日本のこの先を見つめてみよう。





# by hanaha09 | 2021-11-17 10:02 | 田舎暮らし | Comments(0)

ファーストクラス

昔勤めた会社の話、同業者を吸収合併をした。
その後に必要なのは余剰人員の整理、つまり首切り作業、社外から首切り専門の人事部長がやって来た。
彼の一番の宣伝文句がこれ、「それぞれの会社で重要な役目を果たされた方々、会社を去られるにあたってファーストクラスのサービスを用意した」、と。
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最大の気遣い、最大の便宜を図ると高らかに唱えた。
さてさて、ファーストクラスのサービスを受けた人々、ファーストクラスがいつまでもつづくことは無い。
そのうちに、ただただ椅子を並べただけのエコノミークラスの扱いに戻ってしまうわけである。
世の中は諸行無常がなりわいである。
常に謙虚に生きていくのが一般人のおきてだ、江戸の人たちはすでに知っていた。
傘かしげ、肩引き、時泥棒、うかつあやまり、こぶし腰浮かせ、逆らいしぐさ、お心肥やし、見越しのしぐさ...江戸しぐさと総称される。
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世論のおおかたを振り切りファーストクラスで去っていった日本の元姫と婿殿。
「驕る平家は久しからずや」とは古来からの言い伝えだ。
自分たちのみでなく、日本古来の伝統もガラガラと音を立てながら崩れてしまいそうである。
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# by hanaha09 | 2021-11-16 11:11 | 田舎暮らし | Comments(0)

昆布ロードの話

子どもの頃のおやつの定番、酢昆布に森永ミルクキャラメル、サクマの缶入りドロップ...
昔の映画館の入り口横には売店があった、ここで買ってもらえるのが酢昆布、短冊形に切られた薄い昆布は白い粉が吹いていた、甘酢っぱくて噛めば味が染みてくるような子供のカミカミおやつであった。
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昆布は紀元前から利用されていたようだが、797年に書かれたという「続日本書紀」に初めて登場する。
具体的な食べ方は明らかでないものの、昆布は朝廷への献上品であったようだ。
昆布の産地はほとんどが北海道、鎌倉・室町時代に入り蝦夷地との交流が始まると昆布が大量に本州に入り始めた。
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殺生を禁ずる仏教の拡大で植物由来の昆布だしが精進料理に重宝されたのだ。
また、武士たちの間では携帯、保存食料として用いられ、熊本城の壁には大量の昆布が塗りこめられていたという。
そして、江戸時代に入り徳川幕府による蝦夷地開発が進むと、北前船により関西まで大量の昆布が運ばれた。
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大坂では薩摩からやってきた黒砂糖と昆布が交換され、この昆布は琉球に持ち込まれ中国からの交易品と交換された。
中国からの交易品は長崎から北陸(佐渡島あたりがお得意先)に持ち込まれ金銀と交換された。
一方、昆布は琉球から中国へ持ち込まれ様々な交易品の購入に充てられた。
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薩摩藩、琉球王国、はたまた中国の経済的利益の源となった北海道の昆布であった。
今でも沖縄では採れない昆布が「クーブ」と呼ばれ沖縄料理の重要な食材になっているのだそうだ。
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北海道から中国まで、数千キロメートルにわたる昆布ロードをかけて金を生み出し続けた昆布のUMAMIだ。
今日は七五三、子供たちに昆布(酢昆布?)を食べてもらいたいとの願いを込めた昆布の日。





# by hanaha09 | 2021-11-15 11:07 | 田舎暮らし | Comments(0)

世紀の大饗宴

日本に再度やって来たペリー、嘉永七年(1854年)の1月16日(旧暦)のことだった。
浦賀を経て武蔵小柴沖(現在の八景島沖あたり?)に投錨したのが軍艦9隻もの大部隊であった。
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2月10日にはペリー提督の一行300名が横浜応接所に案内された。
日本側によるペリー饗応の宴が開かれた、鮑をぜいたくに使った儀式膳に始まり二汁五菜、鯛の吸い物、豚の煮もの、平目の刺身、鮑や貝のなますなどぜいたくな50種類の魚を使った「本膳料理」が供された。
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参加合計500人分、1500両(現在の価値で1億5千万円?)をかけたこの饗宴料理、ペリー一行は刺身には手は付けず味の濃いものしかが食されなかったようだ。
日本酒、焼酎、味醂酒が用意されたがなぜか味醂酒ばかり飲んでたのは乗組員たち、ただただ上品に盛り付けられた料理の量がご不満だったようだ。
想像するにそれよりも一番の不満が女性によるご接待が無かったことかも...
そして、ペリーはこの返礼として、条約締結の前日に旗艦パターン号の甲板上で日本側の役人を呼んでの晩餐会を開いた。
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日本側からは70名が西洋風の宴席についたという。
艦内で飼育されていた牛肉、羊肉、鶏肉、さらにハム、牛舌、魚、野菜果物などの料理が供された。
その量は少なくとも日本側の本膳料理の20倍であったとも記されている。
当時の夕刊フジである「藤岡屋日記」によると、幕府の役人たちは大いなる好奇心でもってすべての料理を食し、残ったものは懐紙に包み広い袖の中に入れて持ち帰ったという、特に牛舌を「これは絶品也 第一の馳走」と書き残している。
こんなおまけ話も書かれている、代表団の一人松崎満太郎が酔っ払ってペリーの首に抱きつき「Nippon and America all the same heart」と繰り返したという。
ペリーは「松崎が条約に署名をするならキスさせても良い」と上機嫌であったらしい。
旨い酒と料理は人の心を和やかにし、また思わぬ譲歩も引き出すものに違いない。
そういえば、ニュースで話題にになる官官接待に、特定業者の接待には豪華料理と高価な酒がつきものらしい。
これも江戸時代より現代まで日本人が大事に引き継いだものの一つかもわからない。


# by hanaha09 | 2021-11-14 18:02 | 田舎暮らし | Comments(0)

いいひざの日

11月13日、日付は「いい(11)ひざ(13)」と読む語呂合わせで「いいひざの日」だ。
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寒さが増してひざが痛み出す時期に、ひざ関節痛の治療や予防を広く呼びかけるための日だ。
1昨年のまだ雪が残る春の事、犬を連れて散歩の出かけたのは良かったんだが...
犬が突然に山の中に分け入っていった、慌ててひもを引っ張たが足がもつれて前向けにひっくり帰ってしまった。
マンが悪いということなのだろうか、岩の角に足の膝をぶっつけてしまった、お皿が痛痛。
その後遺症がいつまでも尾を引く、いまでも膝のお皿の下を押すと痛い、歩いていると、とある角度になると膝がガックとなって力が抜けてしまう。
膝は2足歩行者にとってはとっても重要な部分、120%いたわる必要がある。
今日の日の名付け親は「ゼリア新薬工業」、「コンドロイチンZS錠」膝の関節でクッションの役割をしている軟骨の減少を補ってくれるコンドロイチンだ。
思わずクリックしてしまった。
情けないねぇ。


# by hanaha09 | 2021-11-13 13:04 | 田舎暮らし | Comments(0)