マタタビの青い実。
この実が熟した。 古くは縄文時代より果実を食用としていたようだ。
また、生薬として日本でも中国でも利用されてきた。
冷え性の改善や、神経痛、疲労回復に用いられてきた。
長旅に疲れた旅人がこの果実を食べてみたところ、瞬く間に元気回復、また旅をつづけられた。
それでまた旅(マタタビ)なんて名がつけられたとか。
ことわざにある「猫にマタタビ」なんていうと「好きで好きで...」ということになる。
実際に猫にマタタビを嗅がせると、なめる、かむ、頭をこすりつける、体をくねらせて転がりながら身もだえる。
マタタビに含まれるマタタビラクトンなる成分が猫の神経を刺激したり麻痺させたりするそうで性的興奮を呼び起こす、ということらしい。
常用すると呼吸不全となることもあるのだそうだ。
一粒食べてみた。
マタタビラクトトンなる臭いは全くわからん、甘くてちょっと渋みのあるようなおいしい実だ。
しばらくしても、元気にもならないし、性的興奮などはまったくやってこない。
吾輩は猫ではない、普通の老いぼれたヒトであった。