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あるちゅはいま日記

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パリ祭の消防士

7月14日は7月14日(キャトーズジュイエ)、パリ祭の日だ。
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今から230年前、ルイ王朝専制政治時代の政治犯を収容したバスティーユの監獄を市民たちが襲撃、解放した。
パリの抑圧され続けた多数の民衆を救い出したとのイメージがあるが...
収容されていた政治犯はたったの7人、本当は監獄内にあった武器弾薬を奪い、王の軍隊の反撃に備えたものだった。
しかし、この民衆による抵抗運動はフランス革命の発端となった。
今はフランス全国あげての飲めや歌えやの一大イベントの日だ。
日本では考えられない、一つのイベントのニュースがある。
「バル・デ・ポンピエ」、この日消防署が解放され、ダンスパーティーが開かれる。
パリ祭の消防士_b0126549_10105213.jpg
いまやパリジェンヌには一番の人気、昼間から入場者の行列ができるのだそうだ。
入場料は心づけが普通、DJ、コンサート、飲み物、屋台、消防士によるステージショー、マッチョヌードショーまである。
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夜更けから朝まで盛りだくさん。
消防士はパリではあこがれの職業、何しろかっこが良いんだ。
というのも、ほとんどの消防士がボランティア。
そして、消火活動だけではなく、人命救助、災害救助などなど広範囲、日本でいうと救急隊員、自衛隊の役目まで担う。
なんで消防署が会場か?
パリ祭の日はあちこちでダンスパーティーが開かれる、けれども消防士はその役目上、参加が禁止されていた。
じゃぁ、消防署でパーティをやればいざというときにはいつでも出動できる、フランス人だ。
一般市民の消防士への感謝の機会でもありうる「バル・デ・ポンピエ」なのである。
江戸時代には火消たちは、店へ出かけると食事、お酒をふるまわれたと言う、フランス共和国の先を行った話だ。





by hanaha09 | 2019-07-14 10:13 | 田舎暮らし | Comments(0)
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