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あるちゅはいま日記

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新壱万円札

一万円札が新しくなる。
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福沢諭吉から渋沢栄一に代わる。
外国の紙幣とは一味違う新鮮さだ。
ネットでは字体がダサイなどと噂されているが、くっきりと10000とわかるのはそれなりに良いと思うんだが...
渋沢栄一は明治維新以降の「日本資本主義の父」とも言われ、多種多様な企業、学校の設立経営に携わった。
もともとは埼玉県深谷で生まれ育ち、生粋の攘夷論者であった。
水戸藩に請われてパリで開催された万国博使節団の随行員として渡仏したのが大きな節目となった。
パリまでの航海中に見聞きした東南アジア・インドなどの姿を瞼に刻み、近代化された西洋の文化に驚愕した。
1年半ほどのパリ滞在中には近代経済の理法、株式会社組織の実際、金融の仕組みなどの調査・研究に没頭した。
帰国後には、またまた請われて明治政府の官僚として度量衡の設定、銀行条例の制定等に携わった。
そして民間に下った後には第一国立銀行、今のみずほ銀行の頭取に就任したのちには東京瓦斯、東京海上火災、王子製紙、東京急行電鉄、秩父セメント、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、キリンビール、サッポロビール、東洋紡績、大日本精糖等々の企業の設立に関わり、その数は500以上と言われている。
そして、東京市からの要請で養育院の院長を務め、日本赤十字社、らい予防協会の設立などに携わった最も社会活動に熱心であった実業家の一人である。
彼の書き残した「航西日記」にはパリ滞在中に視察したアンバリッドの廃兵院で、西洋の福祉制度に深く感銘を受けたとのことが綴られている。
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まだ若いころ、アンバリッドの横のホテルの裏窓から金色に光る廃兵院の塔を眺めたことをふと思い出してしまった。
感銘を受けたひとりなんだが...社会にはなんのお役にも立たずに老いぼれてしまった。
情けないねぇ。
この新札が発行されるのは5年後、いきてるのかなぁ。








by hanaha09 | 2019-04-09 22:32 | 田舎暮らし | Comments(0)
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