昨年の春に訪れた群馬県歴史博物館。
埴輪の大きさと数にびっくりしたものだ。
この埴輪が出土したのは高崎郊外住宅地の近くにある綿貫漢音山古墳。
6世紀後半に築造されたと推測される前方後円墳。
長さ97m、幅64m、高さが9.4~9.6m、でかいね。
此の石室から発掘された埴輪の一部がこれ。
国の需要文化財に指定されている「三人童女」、新首長の継承儀礼のシーンではないかと言われている。
左に胡坐を組んでいるのがどうも新首長、右の女子が巫女なのだそうだ、何かささげている。
向こうの三人の童女は従者とされているようだ。
こんなでかいお墓が作られる、ということは相当な力を持った支配者であったに違いない。
副葬品の中には奈良県の藤ノ木古墳、朝鮮半島の古墳と同様の物もあり、当時の最先端文化がこの地に伝わっていたようだ。
ということは、相当巨大な上野の国が6世紀に誕生していたと言うことだ。
すごい群馬県だね。