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あるちゅはいま日記

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浮世絵はト書きを詠むと面白くなる

浮世絵にト書きが入ることがある。
北斎の春画にはト書きが画面いっぱい、本人が書いたと言われている。
読めたらいいなぁ、ということで江戸カナ文字一覧を見つけてきた。
簡単そうなのから挑戦、菱川師宣作の「床の置物」。
綱吉の時代に発行されたという。
物語はスケベの作蔵が主人公、妻と別れるに際して自分の一物を木でこしらえてプレゼントしたと言うたわいもない話。
こんな場面がいきなり出て来る。
浮世絵はト書きを詠むと面白くなる_b0126549_17384850.jpg
どうも小間物屋が張りぼてを売り込みに来たらしい。
後ろの立派な屏風からして結構高貴な家のようだ。
お召し物もなんだか高価そうな。
しかし、なんで妙齢のご婦人が6人も出て来るんだろうね。
右のページの小間物屋の持ってきた引き出しにあるト書きは小間物屋の弁、
「このすいぎうのまだらから いいのでわ(?)」。
左のページの張りぼてを手でつかんで見せているお姉さん、
「これはもっと ちいさい」
一番左の手を袖に入れたちょっと生意気なおねえさん、
「大きなのが ほしゅう ござる」
なかなか江戸カナの読解が難しい。
半日かかった。



by hanaha09 | 2018-12-06 18:06 | 田舎暮らし | Comments(0)
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