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あるちゅはいま日記

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開談遊仙傳(かいだんゆうせんでん)

庶民の娯楽として爆発的に流行した江戸の見世物小屋。
なかなかえろい、現代の歌舞伎町も顔負け。
文政11年(1828年)歌川貞重の絵による艶本「開談遊仙傳」。
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なぜか見世物小屋の風景が出て来る(何しろ読みこなせないのでよくわからん)。
見世物小屋でまず人が吸い寄せられるのが、木戸口のおッさん(おばさんもいたらしい)の口上。
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「サア江の島弁天岩の開帳開帳。せう(正)のものを、せうでお目にかけますぞ、さねがいわ、けぶかの松、こつぼいしまでお目にかける、ひゃうばん(評判)ひゃうばん。」
八文ほどの木戸銭を払って中に入るスケベおやじたち。
小屋の中に入ると一段と高くなった須弥壇に女太夫が大股開きで座っている。
開談遊仙傳(かいだんゆうせんでん)_b0126549_20024870.jpg
その前には、何やら火吹きだけのような筒を持ったスケベそうなでぶおやじ、卍柄の着物だからお寺の手代か?。
女太夫はこの客をはやし立て、
「ソレソレもっときつゥくおふきよ。エエうへだようへだよ、アレサ下を下を、よいよよいよ、こう志りをふりまわしたり、ひょいひょいといごくたびに、ひらいたりすぼんだり、志たを出したりすっこめたり、ヤンヤヤンヤ、どっと名めたり(?)名めたり。ヲホホホホ」
群がる見物人も、口々に勝手なことをいう、
「アレアレおくのいんまで見へるは見へるは、フフフフ、こてぇられねぇ」、と左から二番目のスケベそうなお客かその下の出歯亀。
「こいつはめづらしい、奇妙う奇妙う、どうもいへぬいへぬ」、と一番左のタオルを肩に掛けたいなせなおにいさん。
「これはたまらぬ、いつ見ても悪くない」、と右から2番目の赤い扇子をもった大店の主人か番頭か?
「ハテ、とんだ見せものだ、アアき(気)が悪くなったわえ」、と一番右下のお客。

飛んだもんだ、という江戸人もいたんだぁ。












by hanaha09 | 2018-11-24 20:42 | 田舎暮らし | Comments(0)
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