人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

残暑厳しく

嬬恋村でも気温の差は結構ある。
吾妻川沿いの三原では朝の10時にもう30℃の気温、暑い。
天皇陛下、妃殿下が草津に向かわれるために車で通られた。
窓を開けて手を振る妃殿下も暑かろう、ただの旅行も大変なご苦労だ。
少し標高の高い我が家は24℃の気温だ、しかし空気は湿っぽくて少し動くと汗ばんでしまう。
江戸の庶民たちはこの汗を避暑に利用した、賢いね。
麦茶である。
熱いまま飲んだ、汗が出て、風にあたって涼しくなろう、という魂胆だ。
原料の大麦には体温を下げる効果があり、熱中症の予防ともなった。
江戸の夏の夜には「麦湯屋」の屋台が何軒も出ていたそうだ。
残暑厳しく_b0126549_12074502.jpg
また、冷やしたそうめんが良く食べられた。
含まれるビタミンB1やカルシウムは米を凌ぐものがある。
のど越しと共に夏の栄養補給となるのだ。
「無益委記」にある江戸の未来。
未来には夏に「大寒」がやってくるようになる。
真夏だが「大寒」なので「にゅう麺」を冷やして「そうめん」として食べる。
ところが汗が出てきて、その汗がつららになって凍ってしまうと言うパロディ。
残暑厳しく_b0126549_12082441.jpg

そして、極め付けが甘酒だ。
これも夏の代表的な食べ物だった。
麹と米から作る甘酒はビタミン類にアミノ酸、ブドウ糖などの成分が豊富に含まれている。
この成分は栄養剤としての点滴とほぼ同じ成分なのだ。
江戸では冷やした甘酒が売られていたようだ。
京都・大坂の甘酒売りは釜にかまどを担いでいた、おそらく熱い甘酒を売っていたようだ。
残暑厳しく_b0126549_12130420.jpg
江戸時代の庶民たちはこのように自然の力、自らの力を借りて夏の暑さをうまくしのいでいたのである。








by hanaha09 | 2018-08-27 12:15 | 田舎暮らし | Comments(0)
<< 防空監視哨跡 佐賀国際空港 >>