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あるちゅはいま日記

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打ち水大作戦

まだ東京にいたころ、十数年前。
有楽町の国際フォーラムと呼ばれるガラス張りのビルがあった。
この前で「打ち水大作戦」なる催しが夕方近くにやっていた。
通りがかりのサボリのサラリーマンは浴衣姿の若い女の子と掛け声とともにひしゃくで水を撒いた。
こんなアホなことを思ってたが、まだまだまじめに続いているらしい。
打ち水大作戦_b0126549_08475738.jpg
昔はそれぞれの家の前に溝があった、その溝は蓋の無い開渠だった。
夕方になるとこの溝にたまった排水を大きなひしゃくで家の前の道に撒いていた。
舗装のされていない道路でもあったので、車が通った際の埃除けでもあった。
子供の仕事だった。
打ち水なんてのは昔からの生活の知恵だった。
この日本の伝統的な打ち水慣習は科学的にも証明された、と大作戦本部発表。
打ち水は涼し気に感じるだけではない。
撒かれた水が蒸発する際の気化熱が周囲の熱を奪う、気温が下がる。
そして、水を撒いた場所と撒かない場所との気温差で対流が生ずる、これが涼風を発生させる。
1m2あたり1Lずつ水が撒かれたら、気温は2℃から2.5℃気温が下がるという試算、また実証されているそうだ。
気温が2℃下がると最大4%の電力が削減されるそうだ。
ほんまかな?

そして、もう一つ。
幹の直径が60cmほどの1本の楢の木が水を大地から根が吸い上げ、ハッパから蒸散する水の量は1日に1,500Lと言われている。
少々の打ち水とは比較できないくらいの気温低減、省エネルギー効果だ。
わざわざの宣伝費を投じた大作戦よりも緑の自然を守る方がよっぽど効率的だ。
手間も宣伝費もかからん。






by hanaha09 | 2018-07-25 09:07 | 田舎暮らし | Comments(0)
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