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あるちゅはいま日記

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電柱は無くなるか

今の住まいは国立公園の第二種特別地域内にある。
工作物の新築・改築、樹木の伐採、鉱物の採取、河川・湖沼の取水・排水、広告の掲示、土地の埋立・開墾、動植物の捕獲・採取、本来の生息地でない動物の放鳥獣、本来の生育地でない植物の植栽、施設の塗装色彩の変更、指定区域内への立入、指定区域内での車の使用等々、については許可が必要となる。
残念ながらこんな電柱・電線・電話線・光通信線が存在する。
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スイスの街には電柱は無い、電車の架線用の柱もない。
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パリの街にも電柱は見当たらない。
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バンコクへ行くと、コンクリートの電柱と空をかけめぐる電線、電話線があった、スクンビットのソイ36の光景だ。
なんでこんなに電線が一杯になるのかというと、新しい電話番号用に古い電線をたどって使うより、新しい電線を敷設する方が安くて手っ取り早い、ということらしい。
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タイ当局は昨年の11月からこのスクンビット界隈の電柱と電線を一掃する工事に取り掛かった。
電柱544本を取り除いて電線を地中に埋設することにした、年末には完了しているはずだ。
こんな動物が電線を走り回り、ショートの原因、停電になってしまうという理由もあるが、タイ当局の英断には拍手だ。
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世界の状況と比べ、日本での無電柱化は最後進国だ。
イギリスでは街灯用のガス会社と電力会社が競争した、両者には公正な競争をと地中への配管、配線施設を法律で求めた経緯があるそうだ。
アメリカでは当初、地上の電線は裸電線だった。
悲惨な感電事故の多発で世論が地中化を求めた。
実は日本でも地中化が初めて試みられたのが明治44年、昭和初期の東京では、電柱・電線のないまさに日本を代表する首都の景観が守られていたのだ。
しかし、焼け野原になった戦後、優先されたのは復興用の電力の確保、電柱が次から次へと立っていった。
この後、高度成長期を迎え電力の消費は急ピッチで増えた、と共に灰色の電柱、コンクリートの柱が乱立した。
日本国民はこの光景を普段の生活の一部に取り込んでしまった。
一部の電力会社、電話会社、通信会社が自らの利益のためにその景観を我々から奪えるものでは無い。
今からでも遅くはない、その美しい日本の景観を我々の手に取り戻そうではないか!!






by hanaha09 | 2018-03-05 17:39 | 田舎暮らし | Comments(0)
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