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あるちゅはいま日記

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コロンブスの功罪

今日は1492年10月12日にコロンブスによるアメリカ大陸への発見および到着を祝う日だ。
アメリカ合衆国ではほとんどの公共施設、学校や企業も、アメリカ海兵隊もお休みの日だ。
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コロンブスは西欧世界にジャガイモ・トウモロコシ・トマト・タバコなどを持ち帰った。
西欧世界での主食料となり、人口増加の要因ともなった。
残念ながらジパングの国と間違えたコロンブスにはゴールドの獲物は無かった、その代わり奴隷を連れ帰った。
一方、北米のインディアンには小麦などの穀物、鉄器・銃、ウイスキーなどを持ち込んだ。
これはインディアン同士の争い、今でも続くアル中の引き金となった。
ニール・ドグラース・タイソン宇宙物理学博士がこの「コロンブス米上陸は人類史上最大の事件」と説く。
「我々の先祖はアフリカから始まった。ある者はヨーロッパに移動し、ある者は南の海岸を目指し、ある者はアジアを目指した。そして氷河期が訪れる。ベーリング海峡もベーリング地峡となって、アジアが北アメリカと繋がった。この氷河期に人類はアジアから北アメリカに移動した。これが1万年前。やがて氷河期が終わる。氷河が解け、海に水が満ち、大陸と大陸を結んでいた陸路は海に沈んで途絶えた。こうなると人類はもう移動できない。こうして南北アメリカに芽吹いた人類の種は南北アメリカに閉ざされたんだ。1万年間ね。人類の種には2通りの枝がある。ひとつはヨーロッパ・アジア・アフリカ。もうひとつは北アメリカ・南アメリカ。それが互いに互いの存在を知らぬまま1万年過ごしてしまったんだね。コロンブスのアメリカ上陸で1万年離れ離れだったふたつの種はまたひとつに繋がった。文化だけじゃない。生物も融合した。北アメリカには初めて天然痘が現れ、ヨーロッパに初めて梅毒が現れた。まあ、コロンブスもここで何度もセックスしたんだろうからね。」
この病気をイギリス人は「フランス病」、フランス人は「ナポリ病」、イタリア人とオランダ人は「スペイン病」、ポルトガル人は「カスチリア病」、ロシア人は「ポーランド病」、ポーランド人は「ロシア病」と呼んだ。
日本では「琉球病」と呼び、琉球では「南蛮病」と呼んだそうだ。
スペイン人だけが黙して語らない。
アメリカではなんと呼ぶんだろう。
1493年スペインで大流行したこの病気、なぜか1495年のフランス・イタリア戦争でイタリア人に感染(イタリアに進駐したフランス軍の中にスペイン人の傭兵がいたらしい)。
その後は、瞬く間に全ヨーロッパへと広がった。
1498年のバスコ・ダ・ガマのインド航路発見によって、東南アジア、中国へ伝播。
1512年には鉄砲の伝来より早く大坂に上陸したそうだ。
わずか20年足らずで世界を駆け巡った。
コロンブスが新大陸に残した天然痘はインディアンの多くが犠牲になった。
グローバル社会の出現だった。
by hanaha09 | 2017-10-12 20:05 | 田舎暮らし | Comments(0)
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