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あるちゅはいま日記

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栃の実を拾ってきた

上田で栃の実を拾ってきた。
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このあたりには栃の木は見当たらない、少し寒いせいなんだろうか。
栃の実を拾ってきた_b0126549_18315159.jpg
栃の実はデンプンやタンパク質を多く含み、渋抜きして食用になる。
縄文時代の遺跡からも出土している、縄文人も食べたと言われる重要な食材だ。
トチの実は渋くてにがい、含まれるサポニンとかアロインによるものだ。
ともかくそれを除かなければ食べられたものでは無い。
コナラなどのどんぐりより厄介だ。
粗皮(あらかわ)を剥き、灰水に1昼夜漬け込み取り出して、谷水の流れの中に漬けて1週間ほどで渋味を抜く。
その後、再び灰水につけて一昼夜置いた後に蒸す。
やわらかく、つぶれるように蒸し上がれば成功。
日本には、栃とか橡(とちのき)の文字を冠した地名が多い、栃木県もそうだ。
栃の木の多い尾根、峠、谷が重要な食料供給減としての意味を持ち、自然地名として呼ばれてきたに違いない。
救荒食料源として栃の木は大切に守られてきた。
土地は手放さずとも、栃の木を抵当に金を借りたそうだ。
そして、栃の木の切り株は名人の手によってこねばちになる。
六合村で買った手つくりのこねばちを水につけて置いてたら真っ二つに割れてしまった、残念だった。
採ってきた栃の実は乾燥して子供たちの自然のクラフト材料となる。
by hanaha09 | 2017-09-25 19:07 | 田舎暮らし | Comments(0)
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