人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

防災の日

大正12年、9月1日正午前大地震が東京府を中心に襲った。
この関東大震災では地震に加え、台風接近による火災発生による被害も甚大であった。
防災の日_b0126549_18295941.jpg

10万人以上の人々が犠牲になった。
「江東方面死体累々」、「火ぜめの深川 生存者は餓死」、「横浜市は全滅 死傷数万」、「避難民餓死に迫る」、「横浜灰となる あゝ東京」…唯一残った東京日々新聞の見出しだ。
今日にいたるまでいろんな自然災害の脅威は恐れもなく降りかかってくる。
平成29年4月、大地震や大水害を経験した首長有志が「災害時にトップがなすべきこと」をまとめ、公表した。
「大きな自然災害は、当該市区町村にとって「ごくまれに」発生するというのが実態。4年任期の首長にとっては、ほとんどの場合、「職務上初めて」の経験ということになる。 次々と降りかかる圧倒的な現実に翻弄され、苦悶し、失敗を批判されながら災害対策の先頭に立つ、という事態が繰り返される。私たち自身が失敗し、もがき苦しみながら重ねてきた経験と教訓がこの24か条の「トップがなすべきこと」の提言となった。」
「自然の脅威が目前に迫ったときには、勝負の大半はついている。平時の備えがなえれば危機への対応はほとんど失敗する。」
「判断の遅れは命取りになる。初動の遅れは決定的である。」
「人は逃げないものであることを知っておくこと」などなど。
市区町村のトップだけではなく広く住民にも「なすべきこと」の24か条だ。

天明3年の浅間押し出しにより多くの犠牲者を出した鎌原村、その後に建てられた「大笹駅浅間碑」には、これからも起こりうる火山災害に対しての戒めの語句が刻み込まれている。
「前略
 いにし年この災いを恐れて速にたちさりしものはからき命をたすかり
 おくれもして止まれる者はことごとく死亡せり、これより後にいたりて
 又も大きにやけ出んもはかりがたければ里人この碑をたて、後の戒めとなす事しかり
 後略」
防災の日_b0126549_18274336.jpg

今日は「防災の日」だ。
by hanaha09 | 2017-09-01 18:31 | 田舎暮らし | Comments(0)
<< 太平洋戦争の終結の日 ドクツルタケ >>