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あるちゅはいま日記

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ドクツルタケ

今日はこわーい話だ。
ドクツルタケ_b0126549_20541686.jpg
「殺しの天使(Destroying Angel)」という異名を持つドクツルタケだ。
柄の根もとに球根状のふくらみ、さらに袋状の白いツボ、柄の上方に襟巻のような膜質の白いツバ、ヒダも白色。
この三点セットがそろったまがい物ではない毒キノコだ。
このあたり、この頃、どこにでも見られる奴だ。
長野県のある医師の記録があった。
この医師は1951年頃、たまたまドクツルタケ中毒による2名の死に立ち会ったという。
「初秋の雨上がり、A氏は近くの山で大量の雑タケを採取、夕食に”キノコうどん”をつくった。当人が晩酌をつづける横で、妻(60歳)と長男(22歳)の二人だけが食べた、食後6時間でまず妻が、10時間で長男が苦しみを訴え、妻は翌朝(12時間後)、医者の手当ても空しく息絶える。親戚一同、悲しみのうちに葬儀準備をしている傍ら、苦痛を訴えつづけていた長男は、いったん回復する。一同ほっとしたのも束の間、夜になって再び激しい嘔吐。洗面器2杯分の真黒な血へどを吐き続け、余りの苦しさから、畳に爪を立てて這いずり回り、何度も『誰か、オレを助けてくれ!』と絶叫する。妻の葬儀をさておいて、A氏はじめ一同は、全身の凍る思いでただ見守るばかり。明け方、血のりと毛ば立つ畳の上で、長男は母の後を追うように息絶えるーー」。
身の毛もよだつドクツルタケ事件だ。
by hanaha09 | 2017-08-31 21:04 | 田舎暮らし | Comments(0)
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