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あるちゅはいま日記

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世界が先に驚いた〇〇展

永青文庫(細川護煕理事長)が東京で昨秋開催し、約3カ月で21万人を集めて話題を呼んだ「春画展」。
この理事長の名前は良く聞いたことがある。
第79代の日本国内閣総理大臣だ。
この春に京都の細見美術館に展覧会が巡ってきた。
当初予想の観覧者5万人をはるかに上回って8万人を超える勢いなのだそうだ。
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江戸時代、太平の世には庶民から大名までもが楽しんだといわれる春画。
日本から陶器を西洋へ輸出する際に、割れないようにくるんだのがリサイクルの浮世絵版画の和紙。
「物凄く大胆にデフォルメした人物」、「空間を利用したり、物陰から対象を見るような大胆な構図」「影などつけなくても線の強弱で立体感を表現する曲線の美しさや絶妙さ」など表現の新鮮さが、当時の西洋の印象派画家達に衝撃と影響を与えた。
なかでも西洋で最も驚きを呼んだのは、春画におけるデフォルメだったそうな...日本人って凄い。
花開く江戸の文化の中、浮世絵版画で活躍した北斎、広重らのほかにもたくさんの絵師たちが肉筆の春画に腕を振るった。
軽妙な筆で江戸の風俗を描いた狩野派の英一蝶も独特の画を残した。
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「丸山派」の祖である丸山応挙もその足跡を残した。
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一枚一枚に江戸の絵師たちの涙ぐましい創意工夫が込められている。
生き生きとした江戸庶民の生活が浮かび上がってくる。




by hanaha09 | 2016-03-26 22:25 | 田舎暮らし | Comments(0)
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