冬の間に使う薪ストーブ、薪を燃やせば灰が出る。
一冬にバケツに5,6杯ほど。
この地域では回収の決まりは無いので枯葉たい肥の上にまき散らしている。
自然リサイクルだ。
今の世の中では自然リサイクルがむつかしくなったものがいっぱい。
江戸の町では灰屋が各家庭を回って灰を買い集めた、集めた灰は灰問屋に売り渡した。
灰問屋は需要家に卸したり、灰市に出した。
酒造り、和紙の製造、絹糸の加工、染色、陶磁器の釉薬として様々な場面で使われた。
藁などは衣食住に利用され、その後は燃やされ、灰をも利用した。
もちろん肥料としては欠かせないもの。
肥料といえば長屋のし尿も近郊のお百姓が買い求めるほどの大切なリサイクル品だ。
古着、古紙、古傘、古箒...難でも回収再生された。
鍋釜、桶、瀬戸物まで修理やがやってきては再生していった。
街角に捨て去られた材木、切れ端は風呂屋が燃料にすべて拾っていった。
今の世の中を見渡すと簡単にはリサイクルといかないものばかりだ。
グラビア摺りの本はなかなか燃えない、スーパーのレジ袋、トレーはあっという間にたまる。
ペットボトル、空き缶もすぐたまる。
困るのは乾電池、パソコン...一番困ってるのが使わなくなった電動薪割り機、重くてどうしようもない。
ごみダメ屋敷ができるのも不思議ではない。