江戸時代のお侍はちょんまげ。
なんでちょんまげなのか。
日本の兜には天辺の穴という穴が開いているのだそうだ。
平安から鎌倉中期まではそこからちょんまげを出して兜の安定を図ったのだそうだ。
江戸時代に入ると、戦はなく兜をつける機会もなくなった。
はるか海の向こうのアメリカ大陸、インディアンは髪を一房だけ残してあとは剃りあげていた。
それは「この首を取れるもんなら取ってみろ」という戦士の誇りと挑発なのだ。
月代、前額側から頭頂部にかけての頭髪を半月形に剃り落した髪型は心身ともに高潔な趣。
江戸のお侍も誇り高き士であったに違いない。
ところで、ちょんまげは本来「丁髷」と書き、頭髪が少なくなった老境の武士の髪型。
ちょんまげも結えなくなった老侍は家督相続の上、隠居となった。
若はげのお侍さんはさぞかし困った。
糊で張り付けるカツラなどもあったそうだ。
わが頭をそろって撫でてみては、いろいろ考えさせられる。