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あるちゅはいま日記

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たなばた

今日は月遅れの七夕の日だ。
旧暦では6月の23日だ。
元来、中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、五節句の一つになった江戸時代には庶民に広く親しまれるようになったお祭りだ。
一年に一度この日に会うことが出来る牽牛織女の二星はそれぞれ耕作および蚕織をつかさどるといわれている。
詩歌・裁縫・染織などの技芸上達が願われたと共に江戸時代には手習い事、書道などの願掛けとして一般庶民にも広がった。
江戸の町では、7月6日の夕方から、天の神様への目印として七夕竹を立てる風習が流行った。
「七夕祭、江戸中子供、短冊七夕ニ奉ル」たなばた_b0126549_1941319.jpg
七夕前になると、市中には笹竹売りの呼び声が響いていたという。
竹には短冊の他に、さまざまなものが飾られた。
星への祈願に用いた「願の糸」に代わる美しい切り紙細工、紅白に染められた長いひも状の紙、吹流しなどの他、瓢箪(ひょうたん)や杯、そろばん・大福帳・千両箱などの作り物も飾りつけられた。
また、七夕には素麺を食べるという風習も広まった。
「色紙のついでに素麺買ひにやり」
これは中国で、七夕に、瘧(おこり・マラリアのこと)よけのまじないとして、小麦と米の粉を練って細くひも状に似たお菓子を食べたことからの発祥のようだ。
また、麺を糸に見立て、織姫のように機織・裁縫が上手くなることを願うという説もある。
案外、江戸の素麺業者が売り上げ促進をねらったのかもわからない。
そして、現代では神事との関わりも薄れ、もっぱら、観光客や地元商店街等への集客を目当てとしたものとなってきた。
たなばた_b0126549_19504189.jpg

七夕飾りの設置を済ませば後の町内会の世話の要も無く、ボランティアの世話が要るわけでもない、通行規制で店の前の人通りがさえぎられうことも無く、まさに安上がりな、効率的な集客のための祭りとなるらしい。
お盆でもなく、子供たちが夏休みになった月遅れの七夕があちこちで執り行われる理由の一つでもあろう。
by hanaha09 | 2015-08-07 20:01 | 田舎暮らし | Comments(0)
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