人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

琳派400年祭

「琳派は日本が創造した、世界に誇る最上の美である。(中略)私たちは宗達が描き、光悦が筆を揮った時代、とりわけ、光悦が家康から鷹峰の土地を拝領した元和元年(一六一五)を琳派誕生の起点とし、二〇一五年を琳派四百年記念の祝祭の年としたい。(中略)世界に誇る美と美意識を、次の世代へつなぎ、未来に華を咲かせるために行動することは私たちの責務である。(後略)」
ということで、今年は京都を中心に琳派400年記念祭りが取り行われるそうだ。
「琳派(RIMPA)」は、ごく近年になって使われはじめ、今は世界的に定着した言葉。
俵屋宗達・本阿弥光悦に始まり尾形光琳から伊藤若沖、坂井抱一とほぼ百年刻みで絵師たちに引き継がれてきた流派のことだ。
もっとも有名なのが尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」。
琳派400年祭_b0126549_17123669.jpg
右側の紅梅は力強い幹を持つ若木、左の白梅は老練でちょっと遠慮がち。
そして2本の梅の木の間をゆく水の流れのような女性の豊満な肉体。
光琳と彼の経済的支援者であった11歳年下の中村内蔵助、そして両者の愛人でもあった光琳家使用人「さん」の背徳的な関係が描かれたものとの解釈もある。
光琳は女好き。
遊女や町娘と遊びまくった、侍の娘に子供を産ませ養育費を払わないので訴えられた。
39歳で結婚したが、家のお手伝いさんにも手を出し妊娠。
56歳の打ち止めまでに6人の女に7人の子を産ませたのだそうだ。
海の向こうでは、琳派の影響を受けたウイーンのアールヌーボー画家、グスタフ・クリムト。
琳派400年祭_b0126549_17343069.jpg
黄金色といい、渦巻きといい、構図といい、まさしくRIMPAだ。
クリムトも大の女好き。
家には、多い時には15人もの女性が寝泊りしたという。
何人もの女性が裸婦モデルをつとめ、手を出したモデルも多数。
生涯結婚はしなかったものの、子どもの存在も多数判明しているそうだ。
こんなところに世界の美の原点があるのだ。
by hanaha09 | 2015-06-19 17:44 | 田舎暮らし | Comments(0)
<< 世界難民の日 水に流す >>