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あるちゅはいま日記

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ヤマブキソウが咲いた

2年ほど前に立科の津金寺に山野草を見に行った。
裏山のヤマブキソウの群生が見事だった。
と、いうわけで昨年いただいた実生ヤマブキソウの苗を裏山の木陰に植えておいた。
昨年はあんまり大きくならなかったので今年は寒さで消えてしまったかな、と思っていたら...
葉っぱがにょこにょこ出てきて、真ん中から花の茎がにょっこり出てきて蕾をつけた。
そしてゆっくり膨らみ始めて花を開けたのがこれ。
ヤマブキソウが咲いた_b0126549_1557971.jpg
ヤマブキの花に似ているのでヤマブキソウと名がついたそうだが、似て非なるもの。
ケシ科の多年草、花びらはヤマブキの5枚に対して4枚しか無い。
本州から九州に分布するそうだが、野生はめっぽう数が減少しているらしい。
県によっては絶滅危惧種に指定されていることもある。
そして、すみれと同じくアリ散布植物の一つだ。
種子にアリを誘引する物質(オレイン酸などの脂肪酸、グルタミン酸などのアミノ酸、ショ糖などの糖)、エライオソームを種子に引っ付けている。
アリはこの種子を巣まで引っ張っていき、このエライオソームを食べて残った種子は巣の外に放り出す。
巣の周りはアリが掘ったやわらかい土壌であり、ゴミ捨て場であり種子の発芽にもってこい。
かくしてヤマブキソウは自分の種子をあちこちに散布する事が出来、また、繁殖のチャンスが増えるわけだ。
こんな巧妙なシステムが仕掛けられているのに、何で絶滅の心配が発生するんだろうね...
by hanaha09 | 2015-05-12 16:16 | 田舎暮らし | Comments(0)
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