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あるちゅはいま日記

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サバを読む

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太平洋沿岸を回遊するサバは伊豆半島沖で孵化し、北上する。
北海道沖で豊富なプランクトンを採り、丸々太る。
秋になると産卵のためまた南下する。
このときが脂肪分をたっぷり含みもっともおいしくなる。
刺身が良い、生姜醤油に漬けると油の膜がすっとわく。
味噌煮に塩焼き、なますに入ったしめ鯖も最高だ。
30年目ほどには150トンもの漁獲量があった「サバ大国」が最近では4分の1ほど。
そのほとんどがまだ脂の乗っていない魚齢0~1歳魚、食用には向かず、飼料用として輸出されているのが現状なのだそうだ。
そして、国内で食用として消費されるサバの90%をノルウェーからの輸入に依存しているのだ。
そのノルウエー産のサバにも危機が迫っているそうだ。
地球温暖化の影響か、サバが回遊する海域が徐々に北上、ノルウェーの排他的経済水域から、アイスランドの水域に移動してしまった。
今までサバなど獲れなかったアイスランドは「濡れ手に粟」とばかりに小型のサバを含めて乱獲を始めた。
サバは傷みが早いので小型魚を安値で大量にさばいて大型魚で稼ぐ。
つまり「サバを読む(サバを目分量に勘定し、いい加減に数をごまかす慣用句。特に女性の年齢をごまかすときに良く使われる手だ。)」わけだ。
ところが日本と一緒で大型魚が少なくなったので小型のサバで稼ぐことになり、数年前と比べて倍以上の輸入値段となってしまったそうだ。
うなぎ、マグロに続く「サバ大事変」の勃発だ。
フランス料理にもサバがよくあう。
スープ煮なんてのは日本人の舌にもぴったり。
「サバァ、トレビアン」ということになる。
今日は3月8日で3(さ)、8(ば)の記念日。
みぞれのような雪がぼたぼたと降る一日でした。
by hanaha09 | 2015-03-08 18:41 | 田舎暮らし | Comments(0)
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