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あるちゅはいま日記

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トンビの羽

トンビの羽_b0126549_18483031.jpg
嬬恋村の大空にはオオタカが舞う。
この写真はオオタカではなく、淡路島のトンビだ。
トンビの注意書きの羽を注目(たいていの写真は下から写したもので羽の様子がよくわからない)。
トンビの羽_b0126549_18532984.jpg

トンビは上昇気流をうまく利用して輪を描くように滑空する。
羽ばたくことは少ない。
視力が非常に優れていると言われ、上空を飛翔しながら餌を探し、餌を見つけるとその場所に急降下して捕らえる。
最近の飛行機の設計者はこの羽にヒントを得た。
羽の端は上に曲がっている。
飛行機の羽の先端では翼端渦が発生する。
これが空気抵抗となる。
トンビの羽の先端のように発生方向を上方に移動させることで空気抵抗を減らすことが出来るのだ。
トンビの羽_b0126549_1952812.jpg
長距離ジェット機では燃費が4-5%も節約できるそうだ。
今流行のウイングレットだ。
実は、この理論の根本をといた日本人が居た。
江戸時代中期、1757年(宝暦7年)備前国児島郡八浜(現在の岡山県玉野市八浜)の浮田(櫻屋)清兵衛の次男として生まれた浮田幸吉だ。
鳥が空を飛ぶメカニズムを熱心に研究した彼の持論は、
「鳥の羽と胴の重さを計測しその割合を導き出す。それを人間の体に相当する翼を作れば人間も鳥と同じように空を飛べるはずである」。
竹を骨組みに紙と布を張り柿渋を塗って強度を持たせた翼を製作した。
1785年(天明5年)夏、岡山の旭川に架かる京橋の欄干から飛び上がった、というよりも飛び下りた。
風に乗って数メートル滑空したとも、直ぐに落下したとも言われている。
残念ながら、トンビのように滑空は出来なかったが...
1903年にライト兄弟によってなされた有人動力機による初飛行の200年以上も前の話だ。
by hanaha09 | 2015-03-05 19:21 | 田舎暮らし | Comments(0)
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