シラカバは嬬恋村の樹だ。
だが、嬬恋村で育つシラカバの幹は写真に良く出てくるような真っ白になる樹はほとんど見られない、そして黄葉ももう一つだ。
浅間山の噴出物による酸性土壌のせい、とか厳しい冬の気候のせいとか、そんな種類だとかいろんな説を聞くがよくわからん。
我が家のシラカバもちょっとオソマツ。
このシラカバの下、雪の上に散らばるこれ。
シラカバの種子は、とにかく遠くへ飛びたい一心で進化したそうだ。
鳥の姿、格好をした果鱗に種子を乗せて大空に、遠くへ飛んでいこうと考えたみたい。
だが、現実には種子よりはるかに重量があるのでそんなに簡単に飛べるものでもなさそうだ。
扁平で小さな軽い種子には大きく広げた膜状の羽根がついている。
これはひらひらと風に乗って広範に飛んでいくことが出来そう。
開けた場所や裸地にたどり着けばこれ幸いと、芽生えることができる。
未開地を好むパイオニア植物なのだ。
世の中どこでも思惑とおりに行かないのは良くあること。
これらの種子は、大半が樹の根元あたりに散らばっていた。
かくして、志賀高原まで足を伸ばすと国道沿いに秋には見事な黄葉のシラカバ林を見ることが出来る。