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あるちゅはいま日記

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行者にんにく

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これは行者にんにくだ。
3年ほど前に「農民の店」で380円で買ってきたのが見事に根付いた。
味、効能、他料理との相性、どれをとっても間違いなく山菜の王様といわれている。
確か山菜の王様はタラの芽、と聞いたことがある。
あちこちに王様がたくさんいても、あっても問題はない。
が、この行者にんにくの効能はすごい、もし、正しく効き目があればの話だが...
成分はアリシン(硫化アリル)をたくさん含んでいる。
これがかたまった血液を溶かし、血液中の脂肪を減らす効果があるそうだ。
これによって、疲労感、肌荒れの原因となっていた内蔵脂肪が減り、内側から痩せる「ダイエット効果」がある。
行者にんにくを食べれば、血液がさらさらになり、血圧が安定し、視力の衰えを抑制するのだ。
このへんになると、うたい文句がテレビの宣伝のサプリメントとよく似てくる。
今、天然ものの行者にんにくが著しく減少してるそうだ。
毎年山に入って採りに行く人たちが...「だんだん行者にんにくが少なくなって...地球温暖化のせいだろうか?」、なんて言ってるのは大間違い。
自分が採りすぎているのである。
まず葉が1枚のものは採ってはいけない、これは1年生から3年生で枯れてしまう。
そして葉が3枚のものは5-6年生、これも採ってはいけない、ネギ坊主と呼ばれる花弁をつけて種を飛ばすのだ。
結局収穫できるのは4年生ものだけ。
採る時には根本から茎を3cmほど残す、それでも次回の収穫までには3年もかかる。
と、言うことで天然物の行者にんにくは絶滅寸前。
我が家の行者にんにくはいまだ収穫をしていない。
天ぷらが最高においしい、油いためもなかなかおつなもの。
昔々、山にこもった修験道の行者が食べたことからこの名前がついた、のかと思ったら...
逆にこれを食べると滋養が、元気がつきすぎて修行にならず、食べることを禁止された。
「不許葷酒入山門」、この葷(くん)は強いにおいを持つにらとか、にんにくとか、この行者にんにくのこと。
元気のつきすぎた坊さんは俗世間が恋しくて恋しくて、我慢が出来なかったんでしょうね。
by hanaha09 | 2013-04-24 22:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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