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あるちゅはいま日記

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幕末の写真家

今日も寒い、雪が空を舞う。
外へでるのもおっくう、映画を見るのも飽きてきた。
ごろ寝で本を読んだ「あやつられた龍馬」...面白おかしく描かれた幕末裏話。
この本の主役ではないが、登場するのがベネチア生まれの写真家、フェリックス・ベアト(イタリア風のフェリーチェからイギリス名に変更している)。
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クリミア・インド・中国と紛争地域を渡り歩いて日本に姿を現したのは幕末の動乱期。
幕末の歴史写真として出てくるのはほとんどが彼の撮影したものだ。
ベアトは大規模な内乱が極東の小さな島国に起こるであろうことを十分に察知していたのだ。
長崎から京都・横浜・江戸等々素早い移動で日本を活写していった。
当時の鎖国政策の中で外国に解放されていた長崎の港。
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次は江戸城。
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そして島津藩邸。
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生麦事件現場の写真まで。
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その後、ベアトは横浜に写真屋の看板を上げ、どうどうと写真を売って生計を立てていた。
彼の写真の売り先はもっぱら外国人と外国政府であった。
スパイ写真家であったのだ。
長崎・横浜港、江戸城・薩摩藩邸...日本の重要戦略箇所だ。
英国・フランス・オランダ・アメリカに渡ったこれらの写真は各国政府の侵略作戦会議にひっぱりだこだったに違いない。
ベアトの足跡はいつも英国の関連する紛争地域、これには英国政府との深いつながりがあったことが想像できる。
つまり彼はフリーメイソンの一員であったに違いない、といわれている。
日本の幕末にも秘密結社が暗躍していた一つの事実である。
そして、物語は坂本龍馬の海援隊に武器供給を仲介したのがフリーメイソンのイギリス人武器商人のトーマス・ブレーク・グラバーであった、というところに続いていくのだ。
by hanaha09 | 2013-04-12 23:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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