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あるちゅはいま日記

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河豚は福

2月9日は「にくの日」とばかりに思っていたら「河豚(ふく=29)の日」でもあった。
河豚は福_b0126549_21395736.jpg
下関では河豚のことを濁らずに「ふく」と呼んできた。
ふぐの音は不遇に通じ、ふくは幸せの福にあやかって縁起が良いんだ、と。
河豚は縄文時代からも賞味されていた。
河豚といえばテトラドトキシン(tetrodotoxin)といわれる致死性のある猛毒が有名。
それ故に河豚は鉄砲、北枕、名古屋(尾張、終わり)などと死を意味する別名で呼ばれるのだ。
江戸時代には"鉄炮(鉄砲)に当り弓矢の家の恥"と、武士階級では食べてはいけないものでもあった。
でも、河豚が美味しい魚であることは誰でも知っていた。
「ふぐ汁を食はぬたはけと食ふたわけ」、同じ戯けなら食らわにゃ損損、ということでもあった。
このテトラドトキシン、日本の化学者が合成に成功している。
ノーベル化学賞の野依博士の不斉合成法を利用した製法だ。
この河豚毒からモルヒネなどが効かないほどの激痛に効く鎮痛剤ができる可能性があるそうだ。
やはり、河豚は福、幸せの福であってほしいものです。
「あら何ともなやきのふは過ぎてふくと汁」 松尾芭蕉
芭蕉翁、河豚汁を試した翌朝に、あんまり心配することも無かったなぁ、とほっとして詠んだ一句であります。
by hanaha09 | 2013-02-09 21:53 | 田舎暮らし | Comments(0)
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