きょうび、弐千円札でお釣りをもらうと一瞬ドキッとしてしまいそうです。
12年前の本日7月19日はこの弐千円札が発行された日だ。
2000円札は、2000年夏に開催された九州・沖縄サミットに合わせ発行された。
世界のお札のほとんどは人物像が描かれているがこの弐千円札は沖縄・首里城の守礼門、裏には源氏物語がデザインされている。
サミット開催場所が決まった1999年、当時の首相だった小渕恵三氏が発行を決めた。
しかし、小渕氏の思いにはなかなかそぐわず2003年度以降は新札の製造は中止、現在に至っては大量の二千円券が日銀の金庫に保管されたままの状態になっているそうだ。
20ドル、20ユーロ、20スイスフラン、2ポンド...と海外では2で割る紙幣はたくさんある。
日本ではこの2で割るお札はどうも嫌われた。
欧米では盗難を避けるためにクレジットカードなどの決済が日常では普通になっている、それに付け加え高額紙幣は偽造を警戒して相手に受け取ってもらえないことが多々ある。
それで少額、中額の紙幣の流通量が自ずと増えることになるらしい。
そういえば昔々フランスの田舎町で500フランの新札でホテルの支払いをすると近所の商店主が2、3人集まり本物・偽物鑑定で大騒動になった記憶がある。
ただこのお札のデザインのせいでしょうか、沖縄では最近でも弐千円札を普通に見かけるそうだ。
ほとんどのATMからこのお札が出てくる。
県庁の観光担当部局では弐千円札の普及を願って給与のうち1万円分は弐千円札で直接支給されるそうだ。
こんな平和な国って...