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あるちゅはいま日記

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居酒屋と割り箸

大江戸の町はなぜか男性比率が多かった。
独身男性を相手にする外食産業があちこちに出現してきた。
経済的余裕がなければ外食は出来ないが、職人のように経済的に余裕がある独身暮らしの男性は家で作るのが面倒なので屋台などの外食ですませたのだ。
外食の元祖と云われているのは明暦の大火(1657年)のちに出来た浅草寺門前の「奈良茶飯屋」、緑茶で炊いた飯と一汁二菜の食事を出したそうだ。
寛文四年(1664年)に蕎麦屋の屋台がこれも浅草に登場した。
享保年間(1716年から1735年)に酒屋の店先での立ち飲み屋が出来てきた。
床机に腰掛けて横に食べ物を置いて手で持って食べるのが江戸時代では普通であった。
大江戸時代の外食産業を大きく変えたものの一つに割り箸がある。
割り箸は転がって地面に落ちることは無かった。
居酒屋と割り箸_b0126549_10472496.jpg

客が増え居酒屋も大競争時代になった、従来使っていた竹箸など洗い箸では間に合わないということもあるだろう。
案外、繁盛を妬む他の店から箸の洗い方が不十分で不衛生と難癖をつけられたのがきっかけかもしれない。
「引割箸」と呼ばれる現代の割り箸の元祖である。
現代の居酒屋では環境保護、ゴミ減量化として割り箸追放、プラスティクの箸に代わってるそうだ。
ところで、割った割り箸をまずお茶、水につけてから使う人、割った後に二本の箸をこすり合わせてから使う人、使った後に二つに折ってしまう人...
割り箸も日本食文化のひとつだったと思うんですが。
by hanaha09 | 2012-06-27 09:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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