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あるちゅはいま日記

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霧下野菜売出し中

「軽井沢の野菜は、周辺地域の産品と比べて特別においしい。
背景には軽井沢特有の霧下気候がある。
日本全国の農村部で気温が上がる夏場、軽井沢では朝から霧が発生し、その湿度のおかげで葉の表面が乾燥することなく育ち、それがやわらかさと甘さにつながっている。
これが霧下野菜。
農業にはその土質、気候が大きくかかわっており、それが、特産品、おいしさにつながっているんです。」
とたかだかと農協の直売所にうたわれております。
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山のように積み上げられたレタス、キャベツ...が昼までにはすっからかんになってしまいます。
野菜のおいしさとは、まず水分がたっぷり。
干からびてないこと、これはしゃきしゃき感につながるし、ビタミン類の崩壊が進んでいない。
次には香り。
野菜、それぞれに特有の香りがある、土の香りがよいなんていう人がいるが洗えば土は落ちてしまう。
甘さ、これは野菜が気候に応じて糖分を溜め込む、雪の中に埋め込んだ大根、白菜が甘くなるのと同じ。
それにやはりおいしそうに思わせるブランド化ですね。
「霧の軽井沢高原に育った霧下野菜」、おしゃれです。

昔食べてた野菜、皮の厚いトマトは青臭くって、金時にんじんはすごい味と香り、根っこが真っ赤なほうれん草はあくだらけ、白い乳液が出てくるちしゃなの白和えなんかにいたってはえぐみがあっていつも残していた。
太くなった青ねぎは中にぬるぬるのぬめりが気持ち悪かった。
最近の野菜は品種改良もありずいぶん味が変わってきました。
野菜の生食文化の浸透が原因とか、市販のドレッシングの濃い味が野菜の味になってしまうそうだ。
農家側でも手間のかからない早生種の促成栽培が好まれ、野菜の持つ味がなくなってきた。
また、流通経路で長持ちさせるには早めの収穫、本当の食べごろではない。
フランス料理の有名シェフががぶりと野菜にかぶりつき、「うーん、甘い。大地の香りがする!」なんていってる場面を時々見かけますが、なんだか白々しいですね。
by hanaha09 | 2011-07-07 10:58 | 田舎暮らし | Comments(0)
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