人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

JR吾妻線羽根尾駅

ちょっと変わった駅を見つけました。
昭和46年に開業したJR吾妻線羽根尾駅、長野原草津口駅から終点大前方面へ2番目の駅です。
JR吾妻線羽根尾駅_b0126549_10113757.jpg

駅舎がありません。
ホームに通じる階段があるだけ、もちろん切符を売ってるところも改札口もありません。
ところが誰も居ないホームをあがると何本もの引込み線を設けた広い構内。
JR吾妻線羽根尾駅_b0126549_10164796.jpg

実はもともと貨物駅として計画された。
この頃の嬬恋村のキャベツは東京市場への共同出荷を推し進めてきた。
木箱につめられた夏秋キャベツは長野原草津口より貨物列車に積み込まれていたのである。
吾妻線の延長開業により、大規模なキャベツターミナルをこの羽根尾駅に期待してたわけ。
ところがうまく事が進まないのがいつもの話。
まず隙間の開いた木箱が段ボール箱に変わった(この段ボール箱はその後防湿構造となり鮮度保持に貢献、他産地との差別化に成功した)。
そして、出荷前の鮮度保持を目的とした予冷システムが普及、保冷トラックによる市場への直通配送が必要となってきた。
夢破れた羽根尾駅では昭和57年鉄道貨物取り扱いを廃止、今は一日9本の普通列車がやってきます。
大規模な貨物取り扱い建屋は取り壊されほんの一部に遺構が。
左端の青い鉄骨、一部が架線の柱に使われていたために残さざるを得なかったらしい。
上信越高速道が開通した今、全国展開する嬬恋キャベツロードは鳥居峠を越えて上田ICに出るのが主流とか。
この真田ルート、昭和に入ってキャベツ栽培の始まった頃の初期出荷ルート。
時代はめぐりめぐっているようです。
by hanaha09 | 2011-02-10 11:38 | 田舎暮らし | Comments(0)
<< 草津街道羽根尾宿 羽根尾発電所 >>