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あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

2017年 11月 21日 ( 1 )

岩松院と一茶

またまた小布施の岩松院。
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正面の本堂の裏に池がある。
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お寺の桜の花見時、この小さな池に大人の手のひらほどのヒキガエルがいづこともなく集まってくる。
雌が産卵するのを雄が手伝うのだが、雌が少ないために、奪い合いとなって合戦となる。
およそ5日間。昼夜の別なく、カエルが入れ代わり立ち代わり、くくみ声を挙げての戦いとなる。
小林一茶は文化13年(1816年)にこの池を訪れた。
カエルたちの合戦を見て、
「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」
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と詠んだ。
一茶は1763年、信州信濃町の農家の長男として生まれた。

3歳の時に生みの母を亡くし、8歳から継母に育てられるのだが、継母や異母弟に馴染めずに15歳で江戸へ奉公に出ることとなる。

江戸でも最貧の生活を強いられた。

俳諧師として知られたのちも、兄弟との間で遺産相続の長い争いがあった。

やっと妻をめとったのが信濃町へ帰った52歳の時。

3男1女を授かるも、子どもたちは皆幼くして亡くしてしまう、妻の菊も37歳の若さでこの世を去った。

一茶は晩年までは多くの門人に庇護されながら、子どもや動植物など、小さな生命への慈愛に満ちた2万句もの俳句を詠んだ。

病弱の長男千太郎への声援と共に、合戦に敗れた蛙たち、弱者をいとおしむ心が伝わってくる句だ。










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by hanaha09 | 2017-11-21 17:37 | 田舎暮らし | Comments(0)