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あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

2013年 01月 30日 ( 1 )

カルメンの木

昨日、訪ねた浅間牧場にこんな看板があった。
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「浅間牧場カルメンの木」
国産初のカラー映画が、昭和26年、この北軽井沢で誕生した。
松竹制作「カルメン故郷へ帰る」がそれだ。
当時の人気映画監督、木下恵介がメガホンを取り、人気女優高峰秀子を主役に、小林トシ子、佐野周二ら、当時の松竹映画を代表するスターが顔をそろえた。
浅間牧場の手付かずの自然と、広大な草原が舞台となっているが、映画の中の印象的なシーンで、主人公カルメンが大きな木の下で馬に蹴られるシーンがある。
そのシーンに映っているのがこの木といわれて、いつしか「カルメン」の木と呼ばれるようになった。

この前録画をしてあったデジタル復刻版をもう一度見てみた。
初めてのカラー映画は浅間山麓で繰り広げられる喜劇であった。
映画の中ではカルメンの親父さんがつぶやく。
"カルメンの子供のころに向こうの大きな木の下で牛に蹴っとばされて、わしが飛んでってみるとぶっ倒れて口から泡を吹いていた。
それからどーも頭がちーっと変になったようだ。"
このシーンに出てくる木はこれだ。
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ちょっと趣が違う。
どうも次のシーンの左の木が看板の「カルメンの木」に良く似ている。
60年の歳月が過ぎた今はどれも「カルメンの木」だ。
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初めてのカラー映画撮影は当時として大冒険、同時進行で白黒フィルムでの撮影も行われたそうだ。
カラー版は見事に成功、ブルーの空に白い浅間山の煙、そして白樺の輝く幹、総天然色そのもの。
高峰秀子は27歳、この後「二十四の瞳」を含め12本の映画が木下監督のもとに世に出されたそうだ。
おもちゃ電車のような草軽電鉄がカルメン一行を乗せて走り去る浅間高原。
この地から発信された戦後映画界の力強い一歩を見るようです。
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by hanaha09 | 2013-01-30 23:04 | 田舎暮らし | Comments(0)