寒波到来で冷え込んだと思ったらまた雪だ。
冷え込んだ江戸時代、ろくな暖房器具もなく、着るものも薄着、さぞ寒かろう。
と思ってたら江戸の庶民はそれなりに工夫をしたようだ。
温石(おんじゃく)というものがあった。
滑石などの石を火鉢などで温め、真綿等にくるんで懐中に潜ませた。
どのくらい暖かさが続いたんだろうか?
何度も使える優れものだ。
そして驚くのがこの懐炉、江戸時代の物とはちょっと違うが元禄の頃に誕生したのだそうだ。
子供の頃に「楠灰」なんて書いた箱を良く見かけた、300年たった今でも売ってるんだそうだ。
この懐炉は木炭灰粉末に保温力の強いナスの茎などの灰を混ぜたものを和紙などに包んだものを燃料として使った。
これに火をつけて通気口の開いた金属製の容器に入れて携帯した。
木炭粉末から麻殻を蒸し焼きにした懐炉灰などに変わっていったが原理は一緒。
江戸時代の驚異的な発明であった。
そして、なんといっても寒い外で暖を取るにはこれ。
街道筋では焚火があちこちで焚かれていた。
煙草の一服用としても役立った。
最後は囲炉裏の前のこの御姐さん、どこを温めてるんだろうかねぇ。