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あるちゅはいま日記

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一月九日

年末から何かと騒がしかった。
久しぶりに静かな一日を迎えた。
なぜか今日は暖かい、低気圧の通過のせいだろうか?
道路の前を雪かきして、正月飾りを取って、お神酒の残りを朝からいただいてタブレットのシャンソンをお楽しみ。
最近の中華タブレットの進化はすごい。
年末にシンガポールより届いたのはビデオの再生の音がなかなか良い。
映画も独特の色合いでなかなかのお気に入り。
今日の1月9日はミュージックをバックに、ゴロ合わせのとんち話の「一休さん」。
「一休さん」とは一休宗純というお坊さん、一説には後小松天皇のご落胤とも。
6歳の頃より入門、京都の大徳寺の高僧、華叟宗曇(かそうそうどん)の弟子となる。
25歳の頃、師匠から与えられた公安(禅宗において修行者が悟りを開くための課題)「洞山三頓の棒」に対して、「有漏路(うろぢ 煩悩の世界)より無漏路(むろぢ 仏の世界)へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」と答えたことから華叟より一休の道号を授った。
その後、戦災にあった妙勝寺を中興し「一休寺」とも呼ばれるようになった。
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そして、天皇に親しく接せられ、民衆にも慕われた。
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この一休さん、男色はもとより、仏教で禁じられていた飲酒・肉食や女犯まで。
木製の刀身の朱鞘の大太刀を差すなど、風変わりな格好をして街を歩きまわったり。
本願寺門主の留守中に居室に上がり込み、阿弥陀如来像を枕に昼寝をしたり。
とにかく風変わりな人間臭い生き方は、民衆の共感を呼んだ。
これが『一休噺』に代表される頓知咄(とんちばなし)を生み出す元となったようだ。

"門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし"
"世の中は起きて箱して(糞して)寝て食って後は死ぬを待つばかりなり"
"南無釈迦じゃ 娑婆じゃ地獄じゃ 苦じゃ楽じゃ どうじゃこうじゃと いうが愚かじゃ"

なすがままに生き、無理な生き方を問わない一休宗純の教え、正月早々なんだか気が楽になりそうだ。










by hanaha09 | 2018-01-09 11:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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