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あるちゅはいま日記

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サクマドロップス

サクマドロップス_b0126549_1620397.jpg
このカンカンに入ったドロップ、子供の頃の最高のおやつだった。
缶をカラカラ振って、はっかとチョコのを探した、たぶんそんなに数が入ってなかったのだろう。
写真をよく見ると、「サクマドロップス」と「サクマ式ドロップス」と名前が違ってる。
見覚えのある缶の図柄は「サクマ式ドロップス」、チョコが入ってるのがこれだから間違いあるまい。
実は「サクマ式ドロップス」の製造会社は「佐久間製菓株式会社」、「サクマドロップス」はサクマ製菓株式会社、会社が違う。
明治41年に佐久間惣次郎氏が当時輸入品だったドロップを研究開発、サクマ式製法と称し操業を開始した。
5年後には「夏でも溶けにくい」「見た目に透明感がある」缶入りドロップを発売した。
そして、製造を拡大しつつ昭和を迎えると、太平洋戦争の激化に伴う原料砂糖の調達もむつかしくなり、ついに東京池袋の本社工場、大阪工場、海外の満州工場も戦火のために焼失、廃業に至った。
戦後昭和21年に、佐久間製菓と関係の深かった横倉信之助が佐久間製菓(株)を再興、池袋に工場を再建しサクマ式ドロップスの販売を再開した。
次いで、昭和22年佐久間惣治郎氏の三男隆重氏が同じくサクマ式ドロップをサクマ製菓(株)の名称で製造を始めた。
2社の商権の争いの結果、サクマ製菓にはその社名を名乗る事、佐久間製菓には「サクマ式ドロップス」の商標を使うことが認められた。
で、「サクマドロップス」と「サクマ式ドロップス」の二つの商品が世に登場することとなった。
佐久の工業団地リサーチパーク内を行くと甘ーい香りが漂ってくる工場がある。
サクマドロップス_b0126549_170269.jpg
看板を見ると「サクマ製菓株式会社浅間工場」とある。
佐久間惣治郎氏の三男殿が興した「サクマドロップス」の方だ。
佐久の晴天率の高い天候、八ヶ岳の雪解け水を源流とした水、キャンデーづくりに最適な環境が、サクマ製品のおいしさを生み出しているのだそうだ。
by hanaha09 | 2017-10-02 17:29 | 田舎暮らし | Comments(0)
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