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あるちゅはいま日記

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三年寝太郎

昔々にも引きこもりが居たようだ。
長門の国は厚狭の里にいたものぐさな若者、毎日、毎日、寝てばかりいるので、 いつか村じゅうのものに「寝太郎」とよばれていた。
三年三月を、まるまる寝て暮らし、ある日、ひょっこり起き上がると、庄屋のおとっつあんに「千石船を一そう作っちょくれ」と。
千石船ができると、寝太郎は、「船いっぱいのわらんじを買うちょくれ」と、いう。
寝太郎の言うなり放題になって、千石船の寝太郎は厚狭川を下ってどこかへ消え去った。
四十日経った日の明け方、ぶらりと寝太郎の千石船が帰ってきた。
船の中にはまっさらのわらんじに変わって泥付きのわらんじが山積みだった。
寝太郎はまたまた大桶を集めて来るよう無心した。
桶に水を一杯貯めて泥付きのわらんじの泥を洗い落とした。
すると桶の底にはピカピカる金の砂、砂金が山盛りになっていた。
「寝太郎め。佐渡に着くなり、新しいわらんじと古いわらんじをただで取り替えちゃげる・・・と、島中にふれ歩いて仰山、ボロボロのわらんじを集めよった」、と佐渡まで同行した船乗り達。
寝太郎は三年三月誰にも知れず、寝て思案したお金儲けの策だった。
寝太郎は、こうして儲けたお金で厚狭川をせきとめ、潅漑用水路を作った。
すると、それまで荒れ地だった野っ原が、いっぺんに豊かな水田に変わったんだ、とさ。
この寝太郎、今も寝太郎祭りとして伝えつづけられれている。
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今朝の吾輩の朝寝の理由にした。
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by hanaha09 | 2017-06-26 17:52 | 田舎暮らし | Comments(0)
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