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あるちゅはいま日記

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袖の下

江戸時代の経済は年貢米から発する米本位制が基本となっていた。
江戸も半ばを過ぎたころには、より自由な貨幣経済が発展してきた。
この機に登場したのが老中田沼意次、一気に重商主義に突っ走った。
米では出来得ない大判小判を用いた賄賂、「袖の下」が横行したのだ。
さてさて、その「袖の下」の正しい渡し方とは...
「袖の下」を渡すと言うことは、オープンで爽やかな渡し方は厳禁。
交換条件を突きつけてのビジネスライクでもダメ。
具体的なお願いは不要、以心伝心でなければならない。
「お代官様のお好きなお菓子でございます」
「少々重たいお菓子にございます」と。
渡し際に目と目で合図し合う事が肝心なのだそうだ。
上目遣いと、口元のニヤリがポイント。
事を察したお代官様からは「心の言葉」が聞こえてくるはず。
「ちと重い菓子じゃのぉー」
と、同時にお代官様口元がニヤリ…そこで決め台詞!
「お主も、なかなかの悪よのぉぉぉう…」
「いえいえ、お代官様ほどでは…」
「ふふはははは…」
見事に商談成立となる。
田沼意次の出身地、静岡県牧之原市で売られている現代の賄賂最中、粒あんだ。
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by hanaha09 | 2017-06-11 20:19 | 田舎暮らし | Comments(0)
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