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あるちゅはいま日記

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江戸時代の人はすごい

今の日本は数学大国とも言われている。
「塩野直道記念算数・数学自由研究作品コンクール」には1万5000人を超える子供たち、数学甲子園とも呼ばれる全国数学選手権大会には全国から中学・高校196校、425チームが出場する。
この日本が数学大国になる礎となったのが『塵劫記』と言えるのだそうだ。
さて「塵劫記(ぎんかうき)」とは...
1627年に吉田光由という人物によって著された。
1627年というと、江戸時代のはじめ、3代将軍家光の時代。
九九の掛け算など基礎的な知識のほかに、面積の求め方などを図を多く用いて解説。
日常生活に必要な算術の知識がこれ一冊で網羅できるといわれ、大ベストセラーとなった。
各家庭に1冊はあったとも言われている。
この「塵劫記」こそ、庶民の数学と高度な数学(和算)という二つの流れの源流であり、日本人の数学力を形作 った書物なのだ。
「塵劫記」に記された内容でユニークなもののひとつは、「命数法(数の単位)」に関する知識。
一、十、百、千、万、億、兆、京(けい)あたりまでなら、今でも、金額の表示やコンピュータの名前などでよくでてくるが、10の20乗の「垓(がい)」、10の28乗の「穣(?)」、10の32乗の「溝(?)」となると、普段は聞いたこともない。
さらに単位は大きくなり、「恒河沙(ごうがしゃ)」(10の52乗)、「阿僧祇(あそうぎ)」(10の56乗)、「那由他(なゆた)」(10の60乗)、「不可思議(ふかしぎ)」(10の64乗)と、「数えられない」数の世界になってゆき、最大のものは「無量大数」。
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知ってましたか?
小さい数の呼び方も、「分」「厘」「毛」「糸」「忽」「微」「繊」…となんとなく細かそうな漢字が並んでいき、ついには「模糊」、「逡巡」、「瞬息」、「刹那」、「虚空」、「清浄」と、こちらも仏教由来らしい「無」の世界になる。
そして、掛け算の九九。
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おなじみの「ねずみ算」。
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ちょっと前にもお世話になった「立木の間積もる事」。
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「絹盗人算」、何人かの盗人が橋の下で盗品の反物を分配している。橋の上で、その様子を聞いていると、一人に一二反ずつ分けると一二反余り、一四反ずつ分けると六反不足するという。盗品の反物の数と盗人の人数を求めなさい。
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行灯の下、本を広げては頭をひねっていた江戸時代の庶民たち。
すごいですね。
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by hanaha09 | 2017-04-05 17:37 | 田舎暮らし | Comments(0)
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