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あるちゅはいま日記

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オーストリアのモナリザ

閑な爺さんはすることが無い、また映画を見た。
「オーストリアのモナリザ」と呼ばれているのは「黄金アデーレ」、これは通称。
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 」というのがほんとうの画題なのだそうだ。
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映画はモデルの前でキャンバスの上に金箔をはる様子から始まる、このモデルがユダヤ系の銀行家モーリッツ・バウアーの娘で、同じユダヤ系の製糖工場の所有主フェルディナント・ブロッホの妻、アデーレ。
1925年アデーレの死後、遺言で「オーストリアのベルヴェデーレ宮殿美術館の寄付」とあったが、実行に移さないまま、ナチスのオーストリア併合により収奪されてしまった。
国外に逃れた夫のフェルディナントは、自らの所有する絵画を寄贈する考えを取り消し、遺言で甥姪に相続させるとした。
その後、共同相続人の一人で苦渋に満ちたオーストリアから米国に逃れてきた82歳のマリアが駆け出し弁護士と共に絵画の現存するオーストリア政府を相手に前代未聞の返還訴訟を起こすという実在の物語だ。
この訴訟にかった勝ったマリアは「黄金のアデーレ」の米国内での展示を条件に競売にかけられた。
1億3500万ドル、(今の日本円で換算すると150億円を超える)で化粧品のエステローダーが競り落とした。
ナチス侵攻に揺れ動くオーストリア人、ユダヤ人迫害とそこから親を捨て逃げ去った心の負い目に苦しむマリアの気持があった。
そして、現在はニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されているのだそうだ。b0126549_23181239.jpg
この市場最高額の絵を描いたのは、あの15人もの美女を側に置いていたというグスタフ・クリムト。実に絶倫男の風貌だ。


そして、京の都のこれも絶倫日本男子、尾形光琳作、「風神雷神図」。
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輝くばかりの黄金色の中に浮かぶリアルな出で立ちの「アデーレ」、そして自由に描かれた曲線、まさに琳派(RINPA)だ。
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by hanaha09 | 2017-03-14 23:20 | 田舎暮らし | Comments(0)
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