夏のような天気になった。
森の中ではハルゼミが鳴き、遠くからはカッコウの鳴き声が聞こえて来る。
林の中の畑にはキャベツが植わった。
浅間山の噴火活動で降り積もった火山灰に樹木の葉などの腐食土が混ざったクロボク(地元ではノボウ土)と呼ばれる肥沃な土地だ。
と、今まで思っていたがそうでもないらしい。
火山灰に含まれるアルミナ成分の影響でリン酸分の吸着力が高い。
そのためリン酸分が不足しやすく施肥をおこなわないとやせた土壌となってしまうそうだ。
化成肥料によるリン酸分の補給が無いと作物は良く育たないのだそうだ。
この仕組みを知らないと隣同士の畑で全く作物の出来具合が違ってくるそうだ。
鍬を休めている農家の方からうかがった話だ。