ブログトップ

あるちゅはいま日記

hanaha09.exblog.jp

くだらない酒

阪神・淡路大震災が起きたのは1995年1月17日のこと。
兵庫県の「灘五郷」と呼ばれる一帯の多くの酒蔵は、気温の下がる10~3月に酒造りをする。
年が明けて間もないこの時期は、酒造りの最盛期だった。
10トンも酒の入った及ぶ貯蔵タンクが飛び上がり、倒れ、傾いた。
時を置かずこの貯酒庫を炎が襲った。
タンクに残った酒は、火災による熱でかん酒になってしまった。

b0126549_20404254.jpg江戸時代には江戸近郊で造られていた酒は醸造技術がまだ未熟で「どぶろく」に近いものだった。
このころ上方で醸造された「諸白(清酒)」が江戸に送られ大いにもてはやされた。
江戸には樽廻船で運ばれる、海路波に揺られて運ばれるさなかに樽の杉香が移り、熟成、酒はますます芳醇なものとなった。
b0126549_20444396.jpg

かくして、「灘五郷」の酒は江戸の町の酒の需要の八割を占めるようになった。
上方から大量に江戸へ運ばれる酒は「下り酒」と呼ばれた。b0126549_20432847.jpg
酒のみに限らず、上方から江戸へは文化・技術に優れた様々な産物が送り込まれた。
酒など高級品は「下りもの」と呼ばれ、地元で産する粗悪品や取るに足らないのを呼んだのが「くだらない」もの。
江戸でも後期になると誇り高き名産品が数多く作られるようになったが、酒だけは最後まで「下り酒」にかなうものは出て来なかったのだそうだ。
[PR]
by hanaha09 | 2016-02-02 20:54 | 田舎暮らし | Comments(0)
<< 江戸の節分 ちょんまげ >>