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あるちゅはいま日記

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幻の富倉蕎麦を食べた

奥信濃の飯山と新潟県の北国街道にある新井を結ぶ飯山街道沿いの山間部に藁葺き屋根の家が点在する「富倉」の集落がある。
この富倉地区に伝わる伝統の蕎麦、「富倉蕎麦」の美味しさは格別といわれている。
「富倉蕎麦」は、ヤマゴボウ(山牛蒡)の仲間、「オヤマボクチ(雄山火口)」の葉の繊維「茸毛(じゅうもう)」をつなぎに使った蕎麦、このつなぎを使うことでそば粉の味が変わらない。
十割そばのような香りと、つなぎ入りそばの喉ごしの良さを同時に味わえ、シコシコとした独特の歯触りがある。
富倉では雪が深いので麦の栽培が出来ず、小麦粉が手に入らない。
この土地に暮らす知恵として「茸毛」を小麦粉の代わりに使うようになったのだそうだ。
ゴボッパから「茸毛」を取り出すのは大変な手間と時間がかかる、交通の不便な山奥の農家でしか口にする事が出来なかったものだ。
これが幻といわれる所以だ。
幻の富倉蕎麦を食べた_b0126549_1643188.jpg
一口食べたら、こんな蕎麦は今まで食べたことが無い。
写真を写すのも忘れてしまってた。
もう一つ頼んだ「蕎麦がき」がまた乙な味だ。
蕎麦のつけ汁に浸してわさびを乗せて食べると、これは絶品。
帰りに立ち寄った山ノ内町の農産物直売所で見つけた「オヤマボクチ」、ついつい買ってしまった。
幻の富倉蕎麦を食べた_b0126549_16482975.jpg
ここには山ノ内町特産「須賀川蕎麦のつなぎ」となっていた。
蕎麦1kgを打つほどの「茸毛」ができるそうだ。
幻に近い蕎麦が出来るだろうか...ちょっと心配。
オヤマボクチはこんなアザミ(ヤマゴボウ)の仲間。
幻の富倉蕎麦を食べた_b0126549_16525190.jpg
久しぶりにわくわくする北信州ドライブだった。
by hanaha09 | 2015-11-04 17:00 | 田舎暮らし | Comments(0)
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