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あるちゅはいま日記

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江戸の洪水

処暑を過ぎると本格的な台風シーズン。
このところ台風15号の影響か、雨がしとしと、肌寒い。
今朝の外気温は13℃、あわてて冬の長袖の服を探し出してきた。
台風といえば洪水、江戸の町も災害に何度と無くみまわれた。
特に天明年間は多くの洪水の記録が残されている。
天明3年には浅間山大爆発によって生じた土石流「浅間泥押し」が発生した。
「浅間泥押し」は鎌原村を押しつぶし、吾妻川を東に流れ、渋川で利根川に達した。
その後は五料の関をなぎ倒し、太平洋岸の銚子まで達した。
江戸川にも流れ込んだ大量の土砂は川底を押し上げ、その後の江戸洪水の原因ともなった。
天明6年8月23日(新暦)、江戸で未曾有の大洪水が起こった。
江戸の洪水_b0126549_19422140.jpg

大暴風雨という事で、今で言う台風のことと思われる。
江戸幕府直轄の永代橋と新大橋が流されて無くなってしまう。
隅田川両岸周辺が浸水し、8月27日には再び浸水する被害をもたらした。
8月29日には青山、牛込など高地にある地域までも浸水した。
江戸近郊は「一面海の如し」と言われるような被害になってしまった。
この大洪水で時の老中、田沼意次が進めていた印旛沼の開拓は失敗し、失脚した。
「浅間の泥押し」は江戸の町民たちにも大きな影響を及ぼし、また日本の政治の1ページをも書き換えてしまった。
まさに活火山、浅間山は大変な山なのだ。
by hanaha09 | 2015-08-26 19:43 | 田舎暮らし | Comments(0)
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