ヒロシマに世界で始めて原爆が投下された日だ。
午前8時15分、米軍のB29爆撃機エノラ・ゲイが、原子爆弾を投下した。
リトルボーイと名づけられていた。
当時のアメリカ大統領トルーマンは「広島・小倉・長崎のいずれかの都市に8月3日以降の目視爆撃可能な天候の日に「特殊爆弾」を投下するべし」という大統領令を7月25日付けで発令していた。
アメリカ当局は想像以上の破壊力に慄然とした。
市街は壊滅し約14万人もの死者を出した。
製造した3発の原爆、残りは9日の長崎での投下につながる。
人間が住む人口密集地に、原子爆弾を落とすと何が起こるか...関係者たちの中で思い起こすことはなかった。
かくして、原爆はその後改良を重ね、各国が抑止力としての核爆弾を持った。
使うことの出来ない爆弾だ。
そして東日本大震災のおいては、絶対安全だと信じていた原子炉を制御する事が出来なかった。
原爆にも似た燃料のメルトダウンにいたった。
その記憶も新たなまま、原発の再稼動に邁進する時代だ。
想像力が抜け落ちているのはアメリカの原爆開発計画の関係者だけではない。