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あるちゅはいま日記

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石抜装置

石抜装置_b0126549_23401352.jpg
農協スーパーの奥にあるコイン精米機だ。
これは村の人々の必需品、籾、玄米はこれで精米しないとご飯を炊くことができない。
嬬恋村に来た時に「嬬恋米」なるものを買った。
これが大粒で、つやがあって、ほのかに甘くておいしかった。
が、小石が時々混ざって、虫歯にガリっとくる、味も減ったくれもなくなってしまう。
ところが最近の「嬬恋米」にはこんなことは無い。
どうも、最新式の精米機のおかげのようでもある。
コイン精米機には赤に白地で堂々と「石抜装置付」とある。
いったいどういう仕組みでお米の中から小石を選り分けるのか?
興味津々であった。
その秘密はあの有名な絵にあった。
石抜装置_b0126549_23561717.jpg
「箕(み)」だ。
選別作業は、モミガラ、米粒を入れた箕をあおるようにして中身を放り上げ、再び箕で受けるという反復により、自然の風や箕自体が起こす風を受けて軽い夾雑物が吹き飛ばされ、重い穀物だけを箕に残すのだ。
そのあと箕の横をトントンとたたくと比重の大きな小石は箕の上方によって来る。
現代の装置では揺動比重選別方式と呼ばれる。
コイン精米機の中に取り付けられている傾けた網の上に米を落して、網全体を揺すってやると、比重の大きい小石等が上へ移動して、米は下に移動する。
そういえば、精米機の出口からは米粒が踊りながら出てくる。
2回も通せば石ころは完璧にのぞかれる優れものだ。
このほかにも色彩選別機という方法もあるそうだ。
米粒と、異物を色の違いで一粒ずつ区別、異物はエアーで吹き飛ばす機構だそうだ。
日本の匠の技が田舎のコイン精米機にも隠れているのだ。
by hanaha09 | 2014-10-29 22:37 | 田舎暮らし | Comments(0)
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