朝早く軽井沢まで降りていった際に少し時間ができた。
かつてジョンレノン、オノヨーコ夫妻が好んで訪れたと言われる碓氷峠の熊野神社へ参った。
実は県境にあるこの神社は二つに分かれており群馬県側が熊野神社、長野県側が熊野皇大神社となっている。
戦後宗教法人法が制定された際に都道府県ごとに宗教法人が登録されることとなり県境にあったこの神社は別々に登録されることになったらしい。
山道の階段の真ん中が県境だ。
そして賽銭箱も二つ仲良く並んでいる。
由緒はなかなかなもので...
「日本武尊が東国平定の帰路に碓氷峠にて深い霧に巻かれた時、八咫烏の道案内によって無事嶺に達することができたことより熊野の大神を祀ったと伝えられている。」
碓氷峠は群馬側より吹く暖かい風が急速に上昇することにより濃霧が発生する。
こんな具合だ、なんにも見えない。
八咫烏社も設けられている。
日本サッカーリーグのシンボルマークにもなっているあの3本足の八咫烏だ。
また、日本武尊が走水で入水された弟橘姫を偲ばれ「吾嬬者耶(あずまはや)」と嘆かれたという...
これは嬬恋村の鳥居峠とされている「吾嬬者耶」伝説の対抗馬だ。
長野側の皇大神社には信濃(シナノ)の語源にもなったと言われるご神木「科の木」の大木もある。
ジョンレノンもこの静かな聖域で創造力を湧きたてかと想うとなんだかワクワクしてきますね。