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あるちゅはいま日記

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秋の収穫

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231年前に浅間山噴火による土石なだれでほぼ全滅した鎌原村の秋の収穫風景だ。
右端に見える田圃の中の大きな岩は当時浅間山から流れてきた溶岩だ。
火口からほぼ13km、土石なだれ発生地点と考えられる場所からは10kmほど。
村人の誰もこんな大きな岩、家を、馬を人を押し流す土石なだれがやってくるとは想像しなかった。
元の耕作地は現在の地面のほぼ5m下に眠っているのだそうだ。

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浅間山の北西方向、どこまでも広がるキャベツ畑も古代からの浅間山噴火によってできた火山灰台地だ。
降り積もった火山灰、流れ下ってきた火砕流などの上に草が生え、そのうち木が育って落ち葉が積もった。
微生物、動物たちの力でそれは腐葉土となり、肥えた大地に変身していったのだ。
「クロボク」と呼ばれる火山灰、腐葉土の混じった黒っぽい畑土になった。
この「クロボク」の成長は極めて時間がかかる、10年で1cmの厚さでしか堆積していかない。
鎌原村の耕作地が一瞬に埋もれてしまったのは231年前、自然の恵みを待っていただけでは今の耕作地はない。
残された村人たちの必死の努力が思い起こされます。
今ではここ鎌原で栽培された嬬恋米が品評会で金賞をとった。
ほんのりと甘い大粒の名前のとおり"ひとめぼれ"なのだ。
by hanaha09 | 2014-10-03 18:45 | 田舎暮らし | Comments(0)
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