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あるちゅはいま日記

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卯の花

「卯の花のにほふ垣根にほととぎす早も来鳴きて…」
卯の花は空木(うつぎ)の花のこと。
卯の花_b0126549_23545321.jpg
清楚な花が咲きそろった。
卯月(旧暦の4月)に咲く花ということだがこのあたりでは随分遅い。
古来この花が初夏のシンボルとして愛されて来たのも、ふっくらとした蕾が米粒を連想させるからだという。
そして卯の花のたわわに咲く様に、豊穣の秋を思い浮かべた。
"田植鳥"と呼ばれるのは時鳥(ほととぎす)。
「わがごとく物思ふときやほととぎす身をうの花のかげになくらん」
                           続古今集 藤原敦忠
多忙をきわめる田植えの時期、男女の逢引が忌み嫌われていたそうだ。
日本でえんえんと築き上げられてきた稲作文化だ。
また、卯の花は「おから」のことも言う。
豆腐の搾りかすは白いのでこの白い空木の花(卯の花)に見立てて風流に名づけた。
空木の古い茎も芯は中空でこれも「から」だ。
この空木の花、たいていの人が枝を手繰って香りを嗅いでみるが実はほとんど香りがない。
卯の花がにほふのは「おから」を煮る際のにおいだったのだろうか??
by hanaha09 | 2013-06-30 23:56 | 田舎暮らし | Comments(0)
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