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あるちゅはいま日記

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干し柿

ヨーロッパにはもともと柿は無かったらしい。
フランスでもドイツでも柿は「KAKI」、パリのマルシェでも「KAKI」の名札が堂々と。
中国では古代から栽培されていたようだが、日本にやってきたのは弥生時代のことらしい。
そして平安時代には干し柿が祭礼用の菓子として使われたという書き物があるそうだ。
干し柿は栄養価の高い冬の保存食であり、また止血、下痢止め、血圧降下...生薬としても珍重されてきた。
干し柿は神々の食べ物だったに違いない。
今年もまた神々の干し柿に挑戦することにした。
柿は渋柿を買ってきた、平核無という種類らしい。
まずはせっせせっせと皮むき。
干し柿_b0126549_925588.jpg
皮がむけると吊るすべく紐に括り付ける。
そのあとは一度熱湯で湯がく、表面の殺菌効果と乾燥したときに表面がやたらと固くならない。
干し柿_b0126549_9274846.jpg
あとは軒先に吊るすとおしまい、と簡単そうだが丸半日仕事だ。
干し柿_b0126549_9285918.jpg
渋柿は可溶性タンニンが渋みの元、だが糖度は甘柿よりはるかに高い20度はある。
ゆえに甘柿を干しても甘くはならないのだ。
干して糖分が濃縮すると甘さは砂糖の1.5倍といわれている。
よく、柿を食べると体が冷えると言い伝えられる。
これはついおいしすぎて食べすぎてしまってはダメ、という神様の戒めだそうだ。
年末になれば神々の残りものがいただけることになる。
毎年ふたごがやってきてはほとんどたいらげてゆくのである。
by hanaha09 | 2012-11-09 10:03 | 田舎暮らし | Comments(0)
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