「行火」、この字はさすが読めなかった。
正解は「あんか」。
節電の号令一下、このところの冷え込みで年寄りには時々背筋がぞくぞくっとしてくることがある。
とくに雪模様の昼間が寒い。
夜は湯たんぽが沸くのだが、昼間の薪ストーブは鍋、やかんで占領され、湯たんぽの割り込む余地は無し。
よって、昼間はこれといった暖房なし。
晴れた日にはすでに高度の上がった太陽の日射しが入って暖かいんですがね。
なにか安価(あんか)な暖房方法はないかと調べると出てきたのが冒頭の漢字。
昔なつかしい「豆炭あんか」、わざわざ佐久まで探しに行ってまいりました。
このへんではマイナーなホーメセンタ-「ビバホーム」(メジャーなのは新潟のコメリと高崎のカインズホーム)。
店の隅っこにありました、昔とまったく変わらない昭和のたたずまいです。
豆炭は今日が特売日の「マツモトキヨシ」で買った。
12kg入りの袋が898円。
豆炭1個がおよそ40gだそうですので12kgでおよそ300個。
1個3円見当、これで24時間あったかい。
昭和34年の発売から最盛期には年間300万個以上も売り上げた年もあったという豆炭あんか、宣伝文句はこれ。
「岩綿を使っているので、保温性が高く、安心で地球にも優しい。外側の通気孔から空気が送り込まれ、立ち消えを防ぐと同時に過度の放熱もやわらげてくれるから電気あんかよりも熱の伝わり方が優しいんです。使用中に足で蹴っ飛ばしても、燃えている豆炭には何も影響ないですよ。安心、安全、安価の三拍子揃った暖房具です。」
さっそく豆炭を薪ストーブの中で火をつけためしてみました。
最初ですので少しにおいが出てますが湯たんぽと同様じわじわあったかい、子猫ちゃんみたいな感じです。
人の心まで暖かくしてくれる様です。